ご芳名の消し方知ってる?寿・ビジネスなどの場面別の消し方完全版

ご芳名の消し方知ってる?寿・ビジネスなどの場面別の消し方完全版

結婚式の招待状は、出席でも欠席でも返信が必要ですが裏面に印刷されている「ご芳名」の消し方を正しく知っていないと「マナーを知らない人だな」と思われてしまいます。結婚式だけでなくビジネスの場でも使われる「ご芳名」について、その消し方や方法を詳しくご紹介します。

2018年07月14日

結婚式の招待状にある「ご芳名」の意味は?

ご芳名とは、相手の名前のことを敬った言い方です。ビジネスなどで相手の名前を伺う場合、「お名前を頂戴してよろしいですか」といった聞き方をしますが、ご芳名もほぼ同じ意味のことをいいます。「芳名」の「芳」という字には、評判が良い、また行動や志の美しさを称えるといった意味もあり、「芳名」自体に「誉れのある名」という意味もあることから、相手を敬い尊敬する言い方になります。

芳名だけでも丁寧な言葉なので、これに「ご」を付けることは、敬語としては二重敬語となってしまうのですが、現代では「ご芳名」もしくは「御芳名」と書くのが常識となっています。

会話では「お名前」、文書などでは「ご芳名」と書くということをビジネスマナーとして覚えておくようにしましょう。


 

「ご芳名」を消す理由について

結婚式などの招待状やビジネス文書の中で「ご芳名」とあるのは、相手が自分に対してへりくだった表現です。そのため返信する際にそこにそのまま自分の名前を書くことは、相手に対して傲慢な態度を取ることと同意で、失礼となってしまいます。そのため、「ご芳名」ではなく「ご芳」を消して「名」だけを残すのがマナーとされているのです。

ご芳名の消し方ですが、芳名自体が敬語となっていますので、こちらから相手に返信する場合は自分の「名」だけでよいということになります。よく「ご」や「御」だけを消してしまいがちですが、消す際には「ご芳」もしくは「御芳」まで消さなければ失礼になりますので、注意しましょう。
 

結婚式だけじゃない!「ご芳名」のシーン別消し方

ご芳名はあまり目にする機会がないかもしれませんが、形式的にただ字を消すだけでは、気遣いが足りないと相手に受け止められる可能性もあります。シーン別に使われることの多い「ご芳名」をどう消せばいいか、その理由と共にご紹介します。

いずれの場合も、消す場合には定規を使い、きれいな線を引くことがマナーです。

結婚式の場合の消し方

結婚式の招待状の場合は、出欠の確認の意味もあるため、どちらの場合でも返信が必要となります。どちらの場合も結婚式はおめでたいことですから、出欠の意思表示の前に、お祝いの言葉を書き添えるようにします。その上で「ご芳名」の「ご芳」を二重線で消すようにします。

出席の場合と欠席の場合の詳しい書き方については、後ほど詳しくご紹介します。

お葬式の場合の消し方

葬儀の場合は、急なことなので「招待される」という意味合いはありません。そのため、お知らせのはがきが届いても、参列するか欠席するかどうかは相手先に伝えることはないため、「ご芳名」が使われるのは、葬儀の場で記入を求められる芳名帳や芳名カードとなります。

ただし葬儀の場合は「ご芳名」と書いてあっても、わざわざ消さなくても問題はないとされています。これはあくまでも参列してくださった方の記録であると共に、多くの方が参列する場合、記入するだけでも時間や場所を取ってしまうため、早く記入することが優先されます。そのため御や芳を消さなくても失礼にはならないとされています。

同じく会社などで供花をお供えした際に、芳名カードを記入してくださいと言われることもありますが、こちらも芳名帳と同じく、記録のためなのでご芳名のままでも失礼にはなりません。

消す場合には、ご芳名とご住所のどちらも同じように「ご」と「芳」を二重線で消して、「名」と「住所」として記入しましょう。正しい情報を記入しないと、後でお礼の手紙を遺族が送る時に迷惑となりますので、その点は注意が必要です。

 

ビジネスの場合の消し方

ビジネスの場合は、メールや書類などのやり取りで、「ご芳名」と明記されることがあります。書類の場合は二重線で「ご芳」を消せば問題ありませんが、ビジネスメールの場合は、取り消し線などを使うのではなく、「ご芳」を削除して、代わりに「氏名」「名前」と打ち直すようにしましょう。

またご芳名と同じく、「貴社名」や「ご住所」が使われている場合は、書類は二重線を使って消し、メールは削除して「社名」「住所」にするのがマナーとなります。ビジネス関係の書類をやり取りする際にはよく注意して確認しましょう。

ホテルの宿泊などの場合は?「ご芳名」を消すの?

ホテルに宿泊する際に、お客様カードなどでご芳名とご住所が印刷されている場合、消した方がいいのか悩みますよね。この場合は特に消す必要はありません。ホテルからすればお客様であり、カードを記入するだけでも時間と手間を取らせていることになりますので、記入が必要な部分を埋めるだけで、それ以上は必要ありません。

むしろこの場合は、正しい情報を記入して確認の手間を減らす方が大切です。

「ご芳名」の二重線以外の消し方!「寿」を使ってもいい?

ご芳名の消し方は、基本的に二重線を使って消しますが、結婚式の場合にのみ、「寿」や「賀」の字を使う方法があります。「寿」や「賀」はおめでたい文字であるため、二重線で消すよりもお祝いする気持ちがより強く伝わります。これは結婚式の招待状を封書でお送りする際、とじの部分を「〆」ではなく「寿」や「賀」とすることから、縁起を担ぐ意味合いも込めた使い方であり、日本独自の文化です。

「寿」でのご芳名の消し方は、「ご」と「芳」をそれぞれ上に寿の字を書きます。ただし招待状の字の大きさもありますし、寿をバランスよく書くのは難しいので、字に自信がない場合などは無理をせず二重線で消した方が見た目も整いますので、無理して寿を使う必要はありません。年配の方などは筆を使って書かれることもありますが、無理に合わせなくても問題はありません。

なお、「寿」を使えるのは結婚式のみですので、他の場で使うことのないよう注意しましょう。

覚えておきたい出席の場合と欠席の場合のマナー

結婚式の招待状の返信はがきの書き方ですが、「ご芳名」だけでなくその他の部分も注意が必要です。出席の場合と欠席の場合、それぞれの書き方についてご紹介します。急いで返信することが必要ですが、相手先に届いた時に失礼にならないよう、チェックしたいポイントについて詳しくご紹介します。

出す前にもう一度チェック!

結婚式の招待状を受け取ったら、期日は書かれていますができるだけ早く返信をするのがマナーです。取り急ぎということで、欠席の場合はメールや電話をした方が早いと考えてしまうかもしれませんが、相手の方でもチェックをしますので、返信はがきは送ることが必要です。

相手には座席表や人数の把握もありますので、できれば招待状を受け取ってから1週間以内に投函することを心がけましょう。また招待状を受け取った時に、おめでたい気持ちでついチェックし忘れがちですが、返信はがきを出す前にもう一度以下のことをチェックしましょう。

再度チェックしよう

  • あて名
  • ご芳名
  • ご住所
  • 一言メッセージ

出席する場合

・あて名の確認

はがきの表側には、相手の住所とあて名が明記されています。この場合、相手は自分が受け取るものなので、名前の下には「様」ではなく「行」が印刷されています。こちらから送る際には「様」にするのがマナーとなりますので、行を二重線で消し、様を書き添えましょう。

・出欠の表示

出席の場合は出席に○をするだけでは不十分です。招待状にもよりますが、「ご出席」「ご欠席」とありますので、「ご欠席」を二重線で消すと共に。「ご出席」の「ご」も二重線で消します。その上で、「この度はおめでとうございます。喜んで(謹んで)出席させていただきます」と書き添えるようにしましょう。この場合、印刷されている「出席」を使い、前後に文章を書きます。

・ご芳名とご住所

「ご芳」と「ご」を二重線で消し、それぞれ「名」と「住所」にします。

・一言メッセージ

お祝いの言葉や伝えたいメッセージを最後に書き添えるようにしましょう。

欠席する場合

欠席する場合は、相手の準備などもありますのでできれば先にメールや電話で欠席の意志を伝えた上で、招待状の返信はがきも送ります。

・あて名の確認

出席の時と同じく、あて名は「行」を消して「様」を書き添えます。

・出欠の表示

出席の場合とは逆に、「ご出席」を消し、欠席に○をして上の「ご」を二重線で消しましょう。その上で「この度はおめでとうございます。残念ですがこの度は欠席させていただきます」と書き添えます。この場合も「欠席」の字の前後にメッセージを書き添えましょう。

・ご芳名とご住所

出席の場合と同じく、「ご芳」と「ご」を二重線で消し、「名」と「住所」とします。欠席の場合でも氏名と住所は記入しましょう。招待した側の確認作業のためです。

・一言メッセージ

差し障りがないのであれば、出席できない理由を書き添え、お詫びの気持ちを伝えるようにします。

結婚式の招待状の返事はメールでも大丈夫?

結婚式での招待状も、たくさんの人が参列する場合は招待状を作って送ることもあれば、メールで送信して返信もメールでといったケースも増えてきています。親しい仲であれば、メールで出席の連絡をしても問題ありませんし、相手がメールで返信をして欲しいということであれば、添付されている出欠表に書き加えて返信してもいいでしょう。

ただしその際にも、返信はがきで返信する時と同じように、ご芳名とご住所の「ご芳」と「ご」を削除して、「名前」と「住所」にすることが必要です。

また招待状はもらったけれど、お祝いの言葉を伝えたいからメールでということもあるでしょう。この場合、返信はがきは不要と考えがちですが、相手も出している相手の数などをチェックしていますので、必ず送るようにします。メールや電話の場合は、相手に届いていない場合や、たくさんのやり取りをして忘れているということもありますので、注意が必要です。

メールだけのやり取りの場合も、念のため電話をする、手紙を書くなどして行き違いにならないようにしましょう。


 

まとめ

結婚式の招待状については、縦書きのものや横書きのもの、また形式も様々なので、それぞれの形式に合わせた書き方をすれば問題はありません。大切なのは相手をお祝いする気持ちであり、出席か欠席かを明確にするためです。

それでも「ご芳名」の消し方をきちんとしているだけで、「マナーのある人だな」と思ってもらえます。招待状の返信を受け取るのは、送ってくれた当人ではなくご両親など年上の方であることがほとんどで、色々な方に見られますので、失礼のないよう記入しましょう。

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