結婚式の司会は重要な役割!

結婚式のカタチも様々です。それに合わせて、進行、言葉の選択、時間調整、緊張緩和、演出など、結婚式の司会は特別で重要な役割を担っています。ふたりの門出を祝う一度きりの席ですので、列席者のみなさんにも、「ちょっとガッカリだった」なんて思われたくないですよね。
披露宴の一部として当たり前のように気にもしない司会者ですが、新郎新婦や家族、プランナー、会場責任者との打ち合わせを始まりとし、台本作り、会場視察など、慣れたプロであっても本番まで何度もの準備を要します。当日は失敗は許されない状況です。そんな中で、新郎新婦の緊張をほぐし、目立たず、周りとのスタッフと協力しながら全体の進行調整をしながら式を進めなければなりません。また、1 分 1 秒台本通りにはいかないものであり、ハプニングが起きてもスムーズに対応できる能力が必要とされます。
結婚式の司会者は要なのです。
結婚式の司会は何をするの?

どのような結婚式にするかで多少は変わってきますが、限られた時間の中で、新郎新婦、列席のみなさんが楽しく過ごせるよう進行することが務めです。
円滑に進むよう司会者は、新郎新婦をはじめ、家族、会場スタッフなどと、よく打ち合わせをしておくことが大切です。また、自身のコンディションを整えるなど自己管理もしっかりしておかなくてはいけません。
結婚式までの準備
打ち合わせ
新郎新婦をはじめ、挨拶者、余興担当者、会場スタッフなどと、時間の配分などを綿密に打ち合わせすることが基本です。台本作りにも関わってきますので、全てにおいて、細かく打ち合わせしておくに越したことはありません。ただし、当日にしか会わない人もいるかと思いますので、新郎新婦を通して、前もっと伝えておくことができればベストです。
打ち合わせ相手
- 新郎新婦・両親:どんな結婚式のスタイルなのか概要を把握しましょう。
- プランナー・責任者:会場の広さ、衣装・配膳の担当を確認しましょう。
- 余興担当者:余興内容や要する時間、人数、司会者の必要枠を確認しましょう。
台本作り
司会進行を円滑にするための要です。打ち合わせを元に、タイムスケジュールと登場人物(乾杯の音頭を取る人、友人の余興など)の内容を細かに肉付けし、約 2 時間半 〜 3 時間の結婚式劇台本を作ります。出来上がった台本は、各登場人物へ渡しておくと安心です。
台本作りについて
- 名前の間違いはNGです!読み仮名をふりましょう。
- 使用してはNGな言葉を前もってチェックしましょう。
- 余裕をもって時間の配分をしておきましょう。
体調管理
忘れてならないのは体調管理です。準備がハードで身体を壊して、本番具合を悪くして臨んだ、風邪をひいて声がガラガラなど最悪な事態を招かないように、自己管理はしっかりしましょう。また、早めに衣装を揃えておくことも大切です。司会者は初めに挨拶があり注目されますし、見た目は重要です。
心身の健康
- 身体はもちろん、喉を傷めないようしっかり管理しましょう。
- ストレスや夜更かしがないよう心掛けましょう。
- 飲み会などは控えるようにしましょう。
結婚式当日

会場の確認
司会者の位置やマイクのテスト、高砂やテーブル、入場の位置、スタッフの動線など最終確認が大切です。準備段階では見ることができなかった会場の雰囲気の確認をし、いよいよ本番だということを感じましょう。
位置確認
- 司会者の位置をはじめ、どのようなマイクかも事前に確認をしましょう。
- テーブルの数など会場の見取り図を台本の一部に入れましょう。
- 当日、会場スタッフが何処に居るのかも確認しておきましょう。
各担当確認
両家代表挨拶者、友人スピーチ・余興、会場スタッフ、衣装スタッフなど、全ての担当者に自己紹介と滞りなく進むようお願いと挨拶を済ませ、最終打ち合わせと確認をします。時間は限られていますので、早めに会場に入り出来ることから要領よく始めましょう。
最終確認
- 新郎新婦・両親:親戚挨拶者の追加変更はないか確認をしましょう。
- プランナー・責任者:新郎新婦の衣装替え、演出時間など確認しましょう。
- 余興担当者:本番での準備はできているか確認しましょう。
台本添って進行
全ての最終確認を終えたら、後は台本通りに進行するだけです。とは言え、緊張はするものです。しかし、万全の準備を整えていると自信を持って進行役を務めましょう。
本番進行の心得
- ハッキリとゆっくり口調で進めましょう。
- 適度に間を見つけ休憩や水分補給をしましょう。
- 名前は間違えないように注意しましょう。
台本などは誰が用意するの?

プロまたは何度も司会の経験のある人は、結婚式の司会というものが理解できていると思います。それでも台本は必要です。友人・知人であればなおさら台本は大切と言えます。まずは、披露宴の演出、時間、挨拶、余興などなど、どのような披露宴スタイルなのかを把握するところから始め、それに添って、新郎新婦やプランナー・会場責任者とよく打ち合わせをし、台本を作り上げていくことが通常と言えます。インターネットでのフォーマットや動画の一例を見たり、経験者の声を聞いたりし、参考にしながら自分なりの台本を先に準備することで、台本作りが早く進むかもしれません。
台本作りの心得
- 忌み言葉などの縁起の悪い言葉、同じ言葉を使わないようにしましょう。
- 人名は間違えのないよう台本に仮名をふっておきましょう。
- 拍手やBGMの種類やタイミングは細かに指示を入れておきましょう。
- 早口など自分の弱い部分があれば、台本のどこかにお守りとして記しましょう。
司会者は友人に頼むべき?プロに頼むべき?
友人の方がわがまま言えそうだしお金も掛からなそうだし・・・でも、慣れているプロに頼んだ方が時間もも掛からなそうだし・・・どちらも選択できるのであれば悩みますよね。どちらにも良いところ、そうでないところがあります。自分はどちらが適しているでしょうか。それぞれをみてみましょう。
司会を友人に頼む場合
いいところ
費用が安くて済むというのがいちばんではないでしょうか。費用は 2 万円 〜 3 万円が相場と言われており、プロよりも断然お得と言えます。また、打ち合わせの回数や時間、ふたりの希望など、多少のわがままは許されるのではないでしょうか。
悪いところ
初めての人がほとんどの素人でしょうから、進行などのこと細かい打ち合わせが必要となります。本番は違うものです。リハーサルをしていても、緊張もあるでしょうし、台本通りにはいかないことが多いと言えます。
司会をプロに頼む場合
いいところ
第一に安心ではないでしょうか。数もこなして慣れているでしょうし、何をどう進めればいいのかも分かっているプロですので、スムーズに準備もできると言えます。痒いところにも手が届き安心して任せられますし、やはりキャリアが違うので質の高い司会進行が期待できます。
悪いところ
結婚式場にもよりますが、料金が高いということがいちばんに上げられます。高級な式場であればあるほど高額と言われています。また、時間で料金が発生するプロもいますので、その場合、頻繁に打ち合わせしてしまうと、料金が嵩んでしまうという難点もあります。
相手によって違う司会の料金やギャラ

司会者をどちらかに決めたとして、もちろんギャラが発生します。プロとなれば、経験や人気度、打合せ時間などで料金が変わってくるようです。結婚式全体の予算もありますし、それを踏まえた上で決定するのが理想と言えます。では、それぞれの相場をみてみましょう。
友人・知人・親族に頼んだ場合
関係にもよりますが、2 万円 〜 3 万円が相場のようです。知っている人に頼むとなれば余計に気を遣いますよね。親しき中にも礼儀ありと言いますし、知っているからこそ大切です。家族ともよく相談してお願いするようにしましょう。また、お車代やお礼は別と考えましょう。
プロに頼んだ場合
プロもキャリアなどでも違うようですが、4 万円が相場のようです。司会者など総合演出を扱う業者もあり、打ち合わせなどを含むコミコミパックだったり、時間で料金が発生するタイプだったり、ふたりの結婚式にあったプランを選択することができます。お車代やお礼は別と考えましょう。
二次会の司会はどうすべき?

披露宴の後は二次会です。受付、挨拶にはじまり、ゲーム・余興、会計、映像・BGM、時間配分など、司会並びに仕切り役兼盛り上げ役とも言っていいでしょう。やるべきことが多い二次会の司会者ですので、メイン役とアシスタント役などの役割分担をして、2 人以上にお願いすることが多いようです。型にハメながらも面白エピソードを語るなど、披露宴の司会とはまた違った司会内容ですので、もちろんプロでもいいのでしょうが、ふたりの事をよく知っている信頼できる友人や職場の仲間などが理想とも言えます。
結婚式で司会をやってくれた相手へのお礼の仕方

お礼とは、仕事料などのギャラとは別の物として考えておいた方が良いでしょう。
披露宴の司会者には基本ギャラが発生しますので、それに加えて感謝とお礼の意を込めて贈り物をすることも大切です。特に友人・知人の場合は、難しい司会役を務めてくれたわけですし、気持ちをカタチにできればベストではないでしょうか。二次会の司会を務めてもらえた友人・知人にはどうお礼をしていいのかも悩むところですよね。ですので、現金と合わせて商品券を贈ったり、後ほど食事に招待したり、友人の欲しがっていた物を贈るなどが多いようです。
もし、他にもお手伝いしてもらえた人がいるのであれば、最低限のマナーとしてお礼は必要と言えるでしょう。面倒な役を快く引き受けてくれたのですし、大切な友人・知人だからこそお礼は必要です。「お手伝いして良かった」と思ってもらえるよう心掛けたいものです。
Tさん
(28歳)
プロにお願いしましたが、司会の基本的な料金と別に、引き出物と一緒に準備した5,000円のお菓子をお礼として渡しました。
Oさん
(26歳)
友達が式を挙げた時に依頼したアルバイト(その時とは違うひと)の司会者にお願いしましたので、アルバイト料とタオルセットを贈りました。2,000円位だったと思います。
Nさん
(34歳)
基本料とは別にお車代、3,000円のハンカチをお礼に渡しました。打ち合わせから良くしてもらい、家族の評判もよくいい結婚式になり準備しておいて良かったと思いました。
Fさん
(24歳)
二次会で頑張ってくれたお互いの友人合わせて4名にお礼をしました。一応お金も渡し、別に食事をご馳走しました。喜んでくれました。
結婚式の進行役司会になるには?バイトでもできる?
華やかに見える司会業は言わずと知れた難しいお仕事であり、向き不向きがハッキリと表にでるお仕事でもあるのではないでしょうか。特に結婚式の司会となれば、おしゃべりが上手というだけではなれないものです。司会者になるには資格試験があるわけではありませんが、アナウンススクールで学んだり、司会者スタッフを扱う事務所に所属したりするなどが理想と言えます。普段お仕事を持っていながらアルバイトで務めている人も多いようです。司会者になるには専門の知識はもちろん、発声や笑顔の練習、日本語の知識、まとめる力、コミュニケーション能力なども大切と言えます。
まとめ

普段関わることがほとんどない司会者ですので、いざとなったら悩む人は多いのではないでしょうか。新郎新婦はもちろんですが、お祝いに駆けつけてくれた列席のみなさんが「素敵な結婚式だった」と思ってもらえることが新郎新婦にとってもいちばんではないでしょうか。ですので、その時間が良いものになるには、誰にどうお願いすれば良いのかをしっかり検討し依頼しましょう。みんながハッピーになる素敵な結婚式にしたいものです。