意外と知らないのし袋のお金の入れ方!シーン別にのし袋マナーを紹介

意外と知らないのし袋のお金の入れ方!シーン別にのし袋マナーを紹介

結婚式のお祝いやお葬式の時に使うのし袋は、身近な存在ですが、いざ必要となった時にお金の入れ方に悩むことが少なくありません。お金の向きや入れ方を間違えると、マナー違反になってしまいますし恥ずかしいもの。そこで覚えておきたいのし袋のお金の入れ方をご紹介します。

2018年07月14日

知っていますか?のし袋の意味

のし袋とは、縁起物ののしを袋の右上につけたものをいい、慶事などおめでたい場で、お祝いを贈る際に用いられます。のしはアワビを薄く削いで乾かして伸ばしたもののことで、古来から生命の象徴、長寿をもたらす食べ物として、神様へのお供えとして用いられてきました。

現代では色紙で作ったのしを貼り付ける、もしくは印刷することで簡略化されており、水引と共に用いられます。のしには「伸し」の意味もあるため、引き延ばしたくない弔事の際や、お見舞いなどにも使いません。慶事の際にだけのしをつけるということを覚えておきましょう。

贈り物の際にものしをつけますが、この場合は水引も印刷された物を使います。のし袋でも水引やのしが印刷されたものもありますが、結婚式などにお祝いを持参する場合は、金額が万単位になりますので、印刷されたのし袋は使いません。のし袋のパッケージに、参考となる金額が明記されていますので、参考にするようにしましょう。中の金額に合わないのし袋を使うことは、かえってマナー違反となります。

 

のし袋にも種類がある!香典や出産祝いにはどれを使うの?

のし袋は主に和紙を折って作られていて、水引の形なども様々です。文具店や紙専門店などでは、色々な種類ののし袋が用意されていますので、どれを使えばいいのか悩んでしまうという人も多いのではないでしょうか。

大きく分けてのし袋には慶事用と弔事用とがあり、見た目でもその区別はつきやすいのですが、お祝い用ののし袋は可愛いものや色つきのものなどもありますので、それを色々なお祝い事に使ってもいいのか判断できない場合もあります。

そこでお祝い事やお見舞い、香典などでのしを選ぶ時に、注意したいポイントについて詳しくご紹介します。

香典を入れる時ののし袋の種類

香典を入れる際には、紙の縁に黒が使われているのし袋を使います。水引は黒と銀、双銀、紫と銀、黄色と白色といった組み合わせのものがあります。香典の場合も中に入れるお金の金額によって、のし袋のグレードも変わりますので、会社などで何人かが出し合ってまとめて出す場合には、印刷されたものではない、水引の付いたものを選ぶよう注意しましょう。関西では黄色と白の水引を使うことが多く、向かって右側に濃い色が使われます。

水引は繰り返したくないことを意味する結び切りが一般的ですが、結び切りの一種であるあわじ結びが使われることもあります。あわじ結びは慶事や弔事両方に使われ、お寺のお布施にも使われる水引です。

出産祝いを贈る時に使うのし袋の種類

出産祝いの場合、慶事のお祝いと同じく、何度繰り返してもよいお祝い事なので、慶事用ののし袋を使います。この時注意したいのが、結婚式のお祝いで使われる結び切りの水引です。結び切りは簡単にほどけないことから、一度きりであってほしいお祝い事に使われます。出産祝いの場合は、紅白の水引で、蝶々結びのものを使うようにしましょう。

また出産祝いののし袋にも、可愛い物が色々出ていますが、目上の方に贈る場合は、白地ののし袋を使うのがマナーです。それ以外はカジュアルな印象があることから、出産祝いにふさわしくないと受け取られますので注意しましょう。

入学祝いなどを贈る時ののし袋の種類

入学祝いや就職祝いなどのお祝いとして、のし袋を使う場合もあります。この場合ののし袋は、何度あってもよいお祝い事となりますので、蝶々結びの水引を使うのがマナーとなります。また関西ではあわじ結びを使うところもあります。色は赤白や金銀など、華やかなものを使います。

ただし入学や就職のお祝い事は、身内だけでお祝いするものですが、金額に合わせたのし袋を使うようにしましょう。1万円以上のお祝いを贈る場合には、水引が印刷されたものより、水引がかけられたものを選ぶようにします。

お見舞いや餞別にものし袋は使うの?

病気のお見舞いや、退職される方にお餞別を渡す場合にも、マナーとしてのし袋に現金を入れて送る、また品物にのし紙をつけるのが正式なマナーです。結婚式とは違い、細かな決まりがありますので、詳しくご紹介します。

お見舞いの場合

お見舞いは、病気のお見舞いなどでお金や品物を送ります。この場合ものし袋やのし紙を使いますが、お見舞いの時には紅白の結び切りの水引をつけるのがマナーです。これは「繰り返したくない」お祝い事にあたります。この時に注意したいのが、印刷や貼り付けられている「のし」のないものを使うことです。「のし」には長く伸ばすという意味があるため、「病気が長引く」ことを表してしまい失礼になります。

またお見舞いの場合、慶事とは違うので、黒白ののし袋を使った方がいいのかと考えてしまうことがあるかもしれませんが、「不幸が起こってしまった」ことを意味するので、こちらも失礼になります。お見舞いは「早くお元気になってください」という前向きなものなので、赤白ののし袋を使いましょう。

ただし災害などのお見舞い、死産や流産での入院へのお見舞い、病気が重篤である場合には、水引を使わず白い封筒にお見舞いを入れるようにします。この場合も白黒ののし袋は使いません。黒白ののし袋を使うと、「不幸が来るのを待って用意していた」という意味になってしまい、こちらも相手に失礼となります。

お餞別の場合

定年退職や退職、また転勤などで職場でお餞別を渡す場合にも、のし袋を使うのがマナーです。ただし職場などで自分より目上の方に個人名で「お餞別」を送るのは失礼になりますので、この場合は「おはなむけ」といいます。数人でお金を出し合う場合や、部署名で送る場合は「お餞別」でも失礼になりません。

何度も繰り返していいお祝い事なので、蝶結びの水切りを使います。ただし結婚退職される方にお餞別を贈る場合は、「結婚祝い」として結び切りの水引のついたのし袋を使うことがマナーとしてよしとされています。

のし袋のお金の入れ方!シーン別の注意

お札は肖像がある方が表側、逆が裏側になります。この基本を覚えておいていただいた上で、のし袋に入れるお札の向きやお金の入れ方について、詳しくご紹介します。

お祝いの時のお金の入れ方

お祝いの場合、中袋を持った時、表に来る側に肖像が来るようにお金を入れるのがマナーです。そして取り出した時に、まず肖像が先に出てくるように入れます。金額が字で書かれている方が下になります。

不幸の時のお金の入れ方

不幸の場合、香典袋に入れるお札の向きは、結婚式のお祝いの時とは違うので注意が必要です。中袋の表面には、お札の裏が来るようにお札を入れます。つまり、封をする側に表の面である肖像が来るように入れることになります。さらに肖像は下、金額が字で書いてある方が上になります。

ただしお札は裏面にしますが、お金の向きについては、地域や宗派によって違うことも多く、香典にお金を入れる際には相談できる人がいるようなら聞くようにしましょう。分からない場合は、基本の形で入れるようにします。

意外と知らないマナー!お札は新札が必要なの?

お祝いを贈る場合には新札を贈るのがマナーです。そうはいっても普段から新札を持っているという人はほとんどいませんよね。これは新札をわざわざ用意することで、「あなたのために事前に用意しておきました」という心遣いを表しているのです。

逆に不幸の時に送るお金には、新札を使わないのがマナーです。結婚式や出産祝い、入学祝いなどは、前もってその日が分かっていますが、不幸はいつ起きるか分からないものです。そのため「急なことで手元にあるものしかありませんがとりあえずご用意しました、使ってください」という心遣いを表します。そのためもし新札しか手元になくても、一度折り目をつけるのがマナーとなっているのです。



 

覚えておきたい中袋がある場合と中袋なしの場合のお金の入れ方

のし袋には、中袋といってお金を入れる袋が付属しています。この封筒に、お祝いを贈った人の住所と氏名、名前を明記し、のし袋と中身が別々になってしまっても問題がないようになっています。

ただし簡素なご祝儀袋の場合は、中袋なしのものもあります。できるだけ中袋がついているご祝儀袋を選ぶのが一番ですが、字を間違ってしまった場合などは中袋を紙で作る方法もあります。奉書紙が正式ですが、ない場合は半紙や白いコピー用紙でも構いません。用意する時間がない場合は、白い封筒でも代用になります。

中袋がある時のお金の入れ方、中袋なしの時の中袋の作り方や、そのままお金を入れる際の入れ方を詳しくご紹介します。

 

中袋がある時のお金の入れ方

中袋がある場合は、お金を入れた表にお金の金額を「壱、弐、参」といった漢字で書きます。「金壱万円」もしくは「金壱万円也」とし、裏面に贈る人の住所と氏名を記入します。封筒や中袋に記入の指示が印刷されている場合は、それに従って記入しましょう。裏面に金額を記入するようになっているものもあります。

折り目にそって元のように折りますが、左上だけに三角部分(重なって開いている部分)ができるのが慶事用の中袋の折り方です。弔事用の場合は、左、もしくは右の下部分に三角部分が来るようにするのがマナーとなっています。

中袋がない時のお金の入れ方

中袋なしののし袋だった場合には、自分でのし袋を作る方法もあります。ただし金額が少なく、封筒型ののし袋を使う場合には、中袋を作らずにそのままお金を入れるようにして構いません。ただし結婚式のお祝いなどの場合は、中袋なしののし袋は選ばないようにしましょう。

中袋を書き損じてしまった場合や、自分でのし袋を作る場合の、中袋の作り方をご紹介します。紙は奉書紙、なければ半紙を用意しましょう。シワのないコピー用紙でも構いません。

<中袋の使い方>
1. 奉書紙やコピー用紙、もしくは半紙を斜めに置きます。
2. 紙幣を表側(肖像画のある方)を上にして縦に置きます。
3. 左側の端を持ち、右側に折ります。この際真ん中より手前に折ります。
4. その後、上側の角を紙幣のぎりぎりで下に折り、下側の角を同じように上に折ります。
5. 右側から紙幣より少し広めに折ります。
6. 余った部分を裏に折ります。

左上に三角の部分ができていれば完成です。表に金額、裏に住所と氏名を書き入れます。

 

ありがち!お金の入れ忘れと折り返しに注意しよう

中袋や表書きに気を取られて、ついうっかりお金を入れ忘れてしまうといったことが実は少なくありません。また中袋に住所を書き忘れたりといったこともよくあります。受け取った方が困ってしまいますので、お金はきちんと入っているかどうか何度も確認するようにしましょう。

また注意したいのが、表の袋を上下に折った時の重ね方です。慶事の場合は下の折り返しが上に、弔事の場合は上の折り返しが上になります。慶事の場合はおめでたいこと=万歳をする、で上、下の順に重ねます。弔事はその逆です。間違えると失礼になるだけでなく、マナーを知らない人という認識をされてしまいますので、何度もチェックしましょう。

弔事で下、上の順で重ねるのは、「不幸がもうないように下へ流す」という意味から来ていますので、合わせて覚えておきましょう。

まとめ

お祝いの時に使うのし袋は、お祝いの時だけでなく不幸の時にもお金を入れるものとして使われます。現金をそのまま渡すのは失礼にあたることから、のし袋を使いますが、お金の入れる向きについては慶事と弔事では違いますので、注意が必要です。また金額に合わせたのし袋を使うこともマナーとなります。

ただしお札の向きに関しては、諸説あるため、今回ご紹介したのは一例となります。地域やご家庭などであらかじめ決まっているやり方があるようなら、そちらに合わせるようにしましょう。

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