結婚への奨学金の影響はあるのか?奨学金を借りていると結婚できない?

結婚への奨学金の影響はあるのか?奨学金を借りていると結婚できない?

夢と希望を持って利用した「奨学金」。いつしか返済だけに趣を置く将来は避けたいものです。奨学金の現状と、奨学金は誰でも借りれる?借入できる額は?返済は?奨学金を利用したら結婚をどう考えたらいい?結婚生活はどうなる?奨学金が結婚に対する影響を見ていきましょう。

2018年05月27日

結婚に対して奨学金について

昨今、晩婚化や未婚率も上昇し、50代までに一度も結婚したことのない「生涯未婚率」は、男性のおよそ 4 人に 1 人、女性のおよそ 7 人に 1 人とも「結婚離れ」が進んでいると言われています。
しかしながら、「いつかは結婚したい」と考えている 20 代の若者は、男女共約 9 割と高い水準を推移しており結婚願望は弱くないととれます。
ではなぜ、生涯未婚率が増えているのでしょうか?その理由には「仕事忙しくて出会いがない」「自信がない」「もっと遊びたい」等ありますが…。

そのひとつの原因に「経済的な事情」が上げられています。
そう、「奨学金」もそのひとつとされており、「奨学金」が結婚への大きな障壁であると社会問題になっていると言われています。

2 人に 1 人は利用

現代、奨学金を利用している人は 2 人に 1 人とも言われており、結婚を考えているパートナーが奨学金を返済中というのは珍しくなく、もしかしたら、結婚するふたり共がそうであることも多く考えられます。もちろん、結婚前に返済が完了しているのが理想ですが、そうもいかないのが現実かと思います。

結婚に対する考え

「奨学金」の返済があるから「結婚できない。貯金できない。結婚に前向きになれない。」と、マイナスやリスクと考えるのではなく、結婚をするために・・・結婚が決まったら・・・何をどう進めていくか、今後どうしていくのかを話し合い、これから未来へ向けて楽しい生活へのビジョンに趣をおいて、ふたり一緒に人生設計を立てることが幸せの第一歩ではないでしょうか。

結婚生活への影響

言うまでもなく、結婚するふたり共が「奨学金」を利用していたとするならば、奨学金を返済しながらの結婚生活は、少なからず経済的負担を及ぼすと言えます。ふたりの収入があり、今までよりも家賃も光熱費も諸経費も半分になるので「生活を圧迫しないしやっていける!大丈夫!」と思ったりしますが、女性の場合は、妊娠、出産などで休職を余儀なくされ、収入が途絶える期間もあり、子どもが増えればその分の出費も増えることになります。少なからず、奨学金を利用していないご家族よりも、何かを我慢したり削減したりしなければならないでしょう。
 

返済と貯金

「恋愛」や「結婚」は完済にあわせてとはいかないもので、 20代で結婚する人は、結婚生活と奨学金返済は同時進行とならざるを得えません。社会人になり返済が優先で「貯金できない」と落ち込む人も多いと思いますが、可能であれば、結婚までは親元で暮らし、ご家族に協力をいただきながらプライベートな費用を制限すると、返済をしながら貯金もできるかもしれませんよね。また、余裕ができれば、前倒しに返済する方法もあります。まずは、無理のないスケジュールを経てることで、「結婚ができない」なんて、マイナスな思うことも軽減されるのではないでしょうか。

奨学金は借金?

確かにお金を借りているので「借金」ではあります。借りた学生本人の借金であり、決まった期間に返済しなければなりません。返済しなかったり、滞納した時のリスクも事前に確認しておきましょう。奨学金は「借金」とはいえ、自己投資でもあります。
何のための「借金」なのかをよく考えて学ぶことも大切です。

奨学金とは

高等教育で学びたいが、経済的な理由で修学が困難であるが故に、断念を考えなければならないと考える学生を応援し、安心して学べるよう、国や自治体、育英団体などから融資という形態ではなく、学資の貸与を行う制度で、一定期間で返済するというものです。お金を借りるので「借金」とも取れます。自分への「未来への投資」とも言え、奨学金も、審査基準はありますが、「与型(卒業後から返済が必要)」「給付型(返済が不要)」があり、環境にあった奨学金を選択できます。

代表的な奨学金「日本学生支援機構」

 2 人に 1 人が何らかの奨学金を受けており、奨学生の 9 割が「日本学生支援機構」を利用していると言われています。借りた総額によって、月々の返済額が決められています。この代表的な機構を例に挙げてみます。

奨学金の種類

無利息「第一種奨学金」
返済の際利息がつきませんが、いくつかの審査があり基準が厳密な奨学金制度です。

利息付「第二種奨学金」
成績などの基準は緩やかとなっており、上限 3 %の有利息の奨学金制度です。

利息付「入学時特別増額貸与」
50 万円を上限に一時金として借りられる利息付の奨学金制度です。

約 7 割の人が、利息付「第二種奨学金」を利用していると言われています。

借入平均総額

奨学金の借入総額は、平均「 313 万円(約 6.5 万円/月)」で、借入総額「 500万円以上」も 1 割みられ、これらの層では 月 3 万円以上の返還をしている人が 4 割を占めているのが現状と言われています。1 割にあたる 500万円を借入たとしたら、月々の返済は通常約 23,000 円、20 年( 240 回)で完済予定となります。
 

ある学生 A さんの貸与額と返還額一例

A さんが 2020 年に 4 月に大学入学した場合の貸与とシミュレーション

 A さんは現在、高校 2 年生。そろそろ進学を選択する時期となっています。 A さんには将来就きたい職業もあり、そのため「私立の 4 年生大学」の進学を考えています。両親に相談し、経済的な事情から「奨学金」を検討中です。

高校 3 年次には在籍高校を通じて進学後の奨学金を予約する制度がありますので、利用するか否かは早めの選択が賢明と言われています。利用者がいちばん多いと言われている【利息付「第二種奨学金」】を選択したと仮定して、A さんの貸与額と返還額の一例を見てみましょう

【 A さんの貸与について】
学校の種類: 4 年生私立大学
奨学金の種類:利息付「第二種奨学金」
貸与月額: 5 万円、総額:240万円
貸与期間: 48 ヶ月
入学年度: 2020 年 4 月( 2024 年 3 月卒業予定)
貸与利率: 1.00 %

【 A さんの返還について】
貸与利率: 1.00 %
返済月額:通常 14,428 円 最終 14,576 円
返済総額:2,597,188 円
返還期間( 年 ): 2024 年 10 月 ~2039 年 9 月( 15 年 )
※毎月定額返還方式(月に決められた額)とした場合。
※卒業後 7 ヶ月目から返済開始とされています。

それでは、貸与月額8万円、貸与月額 3 万円で返還額見てみましょう。

貸与月額 8 万円、総額 384 万円】 の場合
貸与利率: 1.00 %
返済月額:通常 17,737  円 最終 17,974 円
返済総額:4,257,117 円
返還期間( 年 ): 2024 年 10 月 ~ 2044 年 9 月( 20 年 )

貸与月額3 万円、総額 144 万円】の場合
貸与利率: 1.00 %
返済月額:通常 9,892  円 最終 9,954 円
返済総額:1,543,214 円
返還期間( 年 ): 2024 年 10 月 ~ 2037 年 9 月( 13 年 )

シミュレーション結果はあくまでも目安で、借入金額、返済期間、金利等の条件により、異なる結果となる場合があります。

まとめて返す繰り上げ返済

一般のローンと同じように、「日本学生支援機構」の奨学金も前倒しを「繰り上げ返済」することができます。学業が終了したら、一度返済の見直をし、余裕が出てきた時点で、まとめて返す事を考える事も利結婚への負担も少なくなるかもしれませんよね。

繰上げ返済のメリット
1. 手数料が無料
2. 返済期間の短縮
3. 支払い利息を節約

奨学金と向き合いましょう

このように借りた額で返済額も決まってきます。20 代の若者にとっては高額な借金と言えます。ただ借りるのではなく、将来の生活を不安にさせないためにもきるだけ少額にし、足りない学費はアルバイトで補うことを考えてみるのもいいでしょう。何のために借り、どう返済していくのかを考え、「こうしたい」と思う未来のスケジュールを経て「奨学金」に向き合うことも大切なのではないでしょうか。返済だけに追われる生活は避けたいですものね。

結婚への奨学金の影響は?

言うまでもなく、結婚する ふたり共が「奨学金」を利用していたとするならば、単純計算で倍の返済額となります。ふたりの収入があり、家賃も光熱費も諸経費も半分になるので「奨学金を返金したとしても生活を圧迫はしないしやっていける。大丈夫。」と思いがちですが、現実には返済の種類と額が増えるわけです。女性の場合は、妊娠、出産などで休職を余儀なくされ、収入が途絶える期間もあり、子どもが増えればその分の出費も増えることになります。少なからず、奨学金を利用していないご家族よりも、何かを我慢したり削減したりしなければならないと言えます。

結婚へのポジティブ影響

生涯賃金の平均額は約 2 億 9000 万円

高卒就職者の生涯賃金の平均額は約 2 億 4000 万円、大学卒業就職者の生涯賃金の平均額は約 2 億 9000 万円と言われています。4 年間も働く期間が短いにも関わらず賃金が、5000 万も多いのです。やはり奨学金を利用し大学を卒業して良かった。と思う事は自信にも繋がるのではないでしょうか。

3 人に 1 人が 65 歳以上

21 世紀半ばには、国民の 3 人の 1 人は 65 歳以上という高齢化社会を迎えようとしています。結婚をし日々の暮らしに夢中で気がつけば退職近しという人も少なくありません。奨学金返済があることで、真剣にこれからのお金問題を結婚を機に、リタイアメントプランも一緒に考えることができ、豊かな老後を迎えることができるのではないでしょうか。

結婚へのネガティブ影響

素直に結婚を喜べない

「結婚相手に奨学金の返済があった」など、ふたりの結婚が現実のものとなる時に分かってしまうケースも少なくなく、借金と捉えてしまい不安になり、素直に喜べなくなっていまうことも多いと言われています。しかし、パートナーは、奨学金を利用してまで学んだことがご縁で出会ったふたりかもしれませんよね。

家族の反対で話が進まない

いつの時も子どもの幸せを考えない親はなく、結婚相手に借金があるともなれば心配するのは、愛故の世の常です。結婚を反対される理由は、借金ばかりではありません。誠意を持って、ふたりの未来予想図を伝えることで、ご家族も改めて考えてくれるのではないでしょうか。ご家族が心配するのは当たり前ですが、ふたりの未来ある幸せがいちばんです。

まとめ

奨学金の返済があるので「結婚はできない」などと悲観的に考えず、返済計画を立てることが大切だと言えます。そして、結婚が決まったらパートナーに現状を伝え、ふたりでこれからを考えることが、結婚への近道かもしれません。言葉にして伝えることで悩みが解消され安心にもつながります。
自分だけで大げさに悩んでいたことが、話したら意外とすんなりって行くこともありますので、2人で解決して行くことはとても大切です。

奨学金を、借りることのなく進学できることが望ましいのかも知れませんが、「親の負担を減らしたい」「もっと学びたい」「◯○になる夢がある」という気持ちがあったことで今があることを忘れずに、新しいスタートで素敵な結婚生活を育んで、辛いことは半分に、楽しいことは倍にしていけたらいいですね。奨学金と上手く付き合いながら、幸せな結婚生活を送ってくださいね。

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