カフスボタン(カフスリンクス)の種類

一般的に呼ばれている「カフス」「カフスボタン」は、日本独自の呼称で、欧米では「カフスリンクス( cuff links )」と言われており、17 世紀頃から登場したとされています。元々は上層階級だけの盛装アイテムだったと言われており、その後、産業革命により大量生産が可能となり、19 世紀には一般層にも広がったと言われています。「カフスリンクス」は、パーティーや結婚式など、特別な日に付けるアイテムと思っている人も多いと思いますが、ネクタイピンやポケットチーフなどと同様、マナーやルールを守れば気軽に付けることができるおしゃれアイテムです。ワイシャツの袖口をさりげなく飾ることで、いつもよりもワンランクアップする、「カフスリンクス」の種類をご紹介いたします。
スウィヴル式( Bullet back closure、Swivel )
T 字の形のバーがを回して着脱・固定するタイプで、誰でも簡単に装着することができもっともポピュラーと言われています。
チェーン式( Chain link )
フェイスとバッキングを鎖で繋いだ古典的なタイプで、ちょっと上品なタイプとも言えます。
固定式( Fixed backings、Fixed )
留める箇所が固定されており、ボタンホールに差し込んで留めるタイプでシンプルですが、穴を通りにくいこともあり、少し使いずらいこともあるようです。
ラップアラウンド式(ロール・カフリンクス)
カフリンクスを囲むように金属やメッシュ製のベルトや鎖が付いたタイプです。
スナップ式( Snap )
ふたつに分かれており、それぞれボタンホールに差し込みつなげるタイプです。
紐式( Silk Knot )
ゴムや布製の玉のような形をしたもので、袖を留めるタイプです。気軽に使用できますが、ゴムが伸び縮みするため耐久性に欠けてしまいます。
おしゃれなカフスボタンの付け方

初めてのカフスボタン(カフスリンクス)
結婚式やパーティー、誕生日や節句、卒入学式、昇進、人生にお祝い事は付きものです。そんな日に、ゲストとして迎えられることはとても光栄なことで、素敵な日を飾るアイテムのひとつが「カフスボタン」です。そういう日こそ「カフスボタン」を付けるチャンスです!いつもより、あなたのキラリと光るセンスで魅せませんか。初めての人に 3 つのアドバイスです。
カフスボタンのポイント
- シャツとの相性をチェックしましょう
- シーンに合わせましょう
- バランスを見てみましょう
シャツとの相性をチェックしましょう
自分のサイズに合ったワイシャツはもちろん、カフスボタンを付けることができるシャツは限りがあります。ですので、まずはカフスボタンに適しているか袖口をチェックしましょう。
シーンに合わせましょう
TPO は大切です。たくさんあるカフスボタンの中から、迎えられた先を思い浮かべながら、色や素材などをチェックし、ワイシャツとの相性と合わせましょう。
バランスを見てみましょう
ワイシャツをはじめ、スーツ、ネクタイ、時計など、一度試着してみましょう。
特に初めての人は、本番を意識して全体のバランスを確認するといいかもしれませんね。
困ったら相談しましょう


気に入ったカフスボタンが見つかっても、実際にはいいものとは限りません。「持っているワイシャツに合いそうもない」「デザインは気に入ったが価格が合わない」など、あっちが立てばこっちが立たず。そういうことは良くあります。悩んだ時は、直ぐに専門店のプロフェッショナルに相談してみましょう。
基本的なカフスボタン(カフスリンクス)の付け方


もっともカフスボタンに適している袖口が、「フレンチカフス」と言われています。袖口を二重に折り返してカフスボタンを留めるタイプで、スタイルも美しく、一般的によく見かけ使用しやすく人気の「スウィヴル式」のカフスリンクスと合わせることで、初めての人にも簡単に付けることができるのではないでしょうか。
スタンダードなカフスボタンのつけ方
1. 袖口のボタンホールを合わせます。
2. 上の方からカフスボタンを通します。
3. 裏の方の留め金を留めます。
カフスボタン(カフスリンクス)を贈りませんか
「カフスリンクス」は、贈り物としても喜ばれているアイテムでもあります。成人のお祝い、年の節目、昇進祝いなど、贈れるシーンは様々。自分では中々手が出難いものでもありますし、普段付けない人には、なおさら贈り物のひとつに考えてみてはいかがでしょうか。旦那様や奥様に、恋人に上司に友人に・・・きっと喜ばれるはずです。一緒に選びに行くというのもいいですね。


カフスボタンが似合うシャツとは
真っ白なシャツ、織り柄のシャツ、濃い色のシャツなど、最近はワイシャツもおしゃれになり多種多様です。 「カフスボタン」は、シャツの袖口によっては使用できないものもあり、どんなワイシャツにも付けることができるわけではありません。まずは、シャツの「袖口(カフ)」選びが重要となります。購入時にシャツの袖口の形、穴を確認しましょう。それでは、ワイシャツの袖口の種類をご紹介します。


ワイシャツの袖口の種類
シングルカフス(バレルカフス)
最もシンプルな形で、多く使用されているシャツでもありますが、基本的にはボタンで留めるタイプですのカフスボタンには不向きと言えます。
コンバーティブルカフス
ボタンでもカフスボタンでも留めることが出来る、変換可能な便利なタイプですので、シーンに合わせて使い分けができそうです。
テニスカフス
ボタンが付いておらず、カフスボタンを付けること前提として作られているシャツです。オーダーメイドが多いシャツとも言われています。
アジャスタブルカフス
サイズ調整ができるようにボタンが 2 個ついている袖口タイプで、カフスボタンを通す穴がないため、カフスボタンには不向きのシャツとされます。
フレンチカフス(ダブルカフス)
袖口を折り返してカフスボタンで留めるタイプのシャツで、最もカフスボタンに適しているおススメのタイプと言われています。
シングルカフス( 2 ボタンタイプ)
ボタン 2 つ、ホールが 2 つが付いているボタンで留めるタイプのシャツですので、カフスボタンには不向きとされます。
ターンナップカフス
ダブルカフスと同じく折り返しがあり、ボタンで留めるタイプのシャツですので、カフスボタンには不向きとされます。
ビジネスでも使えるカフスボタンとは

「カフスボタン」は、フォーマルな場だけのものではありません。
選び方次第で、ビジネスシーンにも使える魅せるアイテムとして、ワンランクアップのビジネスパーソンが目指せます。ただし、ビジネスの邪魔をしてはせっかくのおしゃれも台無しです。TPO やルールを守って、自分の必須アイテムにしたいものです。プレゼンや商談!営業力アップ!デキるビジネスパーソンの勝負アイテムや、身だしなみのひとつとして、取り入れてみるのもいいのではないでしょうか。
ビジネスシーンで使用する「カフスボタン」の注意点
・派手なも、大きめのものは控えましょう。
・主張しすぎないようにしましょう。
・サイズが合っていないなど、ワイシャツとの相性も考えるましょう。
・ブランドや価格を考え、年齢に見合ったものを付けましょう。
・仕事柄を考えて、デスクワークなどにも邪魔にならないようにしましょう。


「カフスボタン」は、大きさ、素材、形状、値段、デザインも様々です。ネックレスなどのアクセサリーと同じで、特になくてもいいアイテムともされますが、小さいながらも、おしゃれ感を発揮するアイテムのひとつとも言えます。大切な日、日々のビジネスに、シーンに合わせてワンポイントを楽しんでみてはいかがでしょうか。