ウェルカムドールとは?


「ブライダルベアー」とも言い、ウェディング会場入口の受付スペースに置いたり、お色直しの中座中に新郎新婦の代わりにメイン席に置いたり、ゲストを出迎える新郎新婦に見立てた、ペアのぬいぐるみや人形のことです。
お祝いに来てくれたゲストのみなさんを、新郎新婦が自らお迎えしたいところですが、忙しくて自分たちが受付に立つことは難しいので、「ウェルカムドール」が代わりにゲストを出迎えてくれるのです。
「ウェルカムドール」のアイテムには決まりはなく、くまのぬいぐるみをはじめ、犬やうさぎなどの動物、アニメやご当地キャラ、ふたりにそっくりのフィギアなどなど、オーダーから手作りまで種類は様々です。花やアクセサリー、写真などとディスプレイすれば個性的で一段と賑やかになります。
ブーケトスの代わりに「ウェディングドール」を投げるといった、凝った演出をする新郎新婦も増えているようです。結婚式終了後も、ふたりの思い出として残るので人気を集めています。また、両親や友人にプレゼントする新郎新婦、逆に友人から新郎新婦にプレゼントする人も多いようです。
ウェルカムスペース 人気アイテム
「ウェルカムスペース」を上手に使って、素敵に演出してゲストをお出迎えしたいけど・・・どんな風に飾る?作り方は?何を使ったらおしゃれ?自分でもできる?今人気のアイテムをご紹介します。
【ウェルカムボード】
好きな大きさの額縁や黒板にごあいさつやメッセージで歓迎。
【ウェディングサイン】
海外発!道案内の看板は流行りで大人気です。色や形を変えてゲストを案内。
【ウェルカムトランク】
結婚式用のトランクやバスケットに好きなものをディスプレイ。
【ウェルカムツリー】
描かれた 1 本の樹を新郎新婦に見立てゲストの指印が葉となり完成。
【ガーランド】
紙や布などで作り方も簡単。好きな文字を入れてゲストを歓迎。
【ウェルカムポップコーン】
色とりどりのポップコーンはおしゃれで可愛くて人気。差をつけ甘い演出。


ベア(くま)の人形が人気?
ウェルカムドールの中でも「ベア(くま)」が、いちばん人気のようです。なぜ「くま」が人気かと言うと、諸説あるようで「ベア(くま)」には、色々と幸せな意味が込められていると言われています。一度は「くま」のぬいぐるみを所有したことがある人も多いのではないでしょうか。
ウェルカムドールとして「ベア」が人気の理由
【「ベア(くま)」に込められている意味】
・結ぶ・支える:ふたりが結ばれたこの日から支え合っていけますように。
・生む:子宝に恵まれますようにとの願いが込められている。
・母性愛:くまのように母性愛が強い「あたたかい母親になってね」。
・耐える:これから待ち受ける苦難にふたりで耐えて乗り越えて。
など、「ベア(くま)」には色々な意味が込められているようですが、丸っこくて愛らしいカラダや表情が子どもから大人にまで人気と言えます。
また、セオドア・ルーズベルト大統領の子どもの頃のニックネーム「テディ」が由来して縁起物になったとも言われています。
ある日の休日、ミシシッピ州のスメッズという場所に熊狩りに来たところ、弱った熊と出会し、通常ならこの熊を狙えば狩猟はうまく行くところを、大統領は「スポーツマンシップに反する」とその熊を撃つことはしませんでした。
このことが、一気に美談としてワシントンポスト紙に取り上げられ、それを見たある商店のオーナーが、ひらめきで大統領のニックネーム「テディ」を付けて売り出したところ大当たり!「テディベア」は大ヒット!!大統領もお気に入りだったとか。
ウェルカムドールの代表「ダッフィー」
ダッフィーをはじめ、プーさん、テッド、パティンドン、ファーファ、リラックマ、くまモンなど、「くま」のぬいぐるみは多く存在します。それだけ愛され幸せキャラで親しみやすいことが人気の要因かもしれません。ダッフィー以外にもどんな「くま」が「ウェディングドール」として人気なのか、いくつかご紹介いたします。
大人気のダッフィー
「ダッフィー」は、ディズニーに登場するくまのぬいぐるみをモチーフとしたキャラクターです。 2008 年東京ディズニーリゾート 25 周年企画により知名度がアップし、ディズニーランド内で持ち歩く女性が急増し、あまりの人気ぶりに一時品状態になったこともあると言われています。また、新婦役を務めている女の子のくまのぬいぐるみは「シェリーメイ」と言い、ダッフィーのお友達という設定で 2010 年に発表されました。ダッフィーとの違いは全体的にピンクで、ネックレスと頭の大きなリボンが特徴です。ダッフィーの恋人かと思いきや友達のようです。「ウェルカムドール」としては「ダッフィー&シェリーメイ」で迎える人が多いのですが、ダッフィー 2 体を衣装を変えるパターンも人気です。


ダッフィーにも負けてない!ウェルカムドールのベアたち
ダッフィー&シェリーメイにも負けてません!人気のウェディング「ベア(くま)」の中からいくつかご紹介いたします。同じ「くま」でも衣装や小物を変えれば違った「くま」に変身。あなたの気になる「ベア(くま)」はいるでしょうか。
テディベア


「くま」といえば「テディベア」。「くま」の王道とも言えます。先ほどもお話しましたように、セオドア・ルーズベルトの子どもの頃のニックネーム「テディ」に由来すると言われています。限定ものから 1 体 1,500 万円以上するものも!世界中でコレクターも多く男女問わず人気です。
白いくま


シルク、フェルト、毛、綿、素材はいろいろですが、ウェディングらしい「白いくま」も人気です。白であれば和洋と衣装も合わせやすいので、手作りしたり、ゲストの寄せ書きをしたりする人もいるようです。
アニメ・映画キャラクターのベア


ブラックコメディー映画の主人公で人気を得た「TED(テッド)」は、垂れ太眉が可愛らしく 映画では奇行を働き驚かすので、本当に生きているようにも見えてしまうくらいです。恋人(友達)はいないようなので、新婦役は「テッド」にドレスを着せたり、花を持たせたりして新婦を務めているようです。ブラックと付くとウェディングには不似合いのような気がしますが、ぬいぐるみの代表のような憎めない愛らしい顔が人気の要因のようです。
トロピカルベア


ハワイの植物などがプリントされているハワイアン生地を使用して作られた色鮮やかな「トロピカルベア」です。ピンクやパープル、イエロー、スカイブルーなどトロピカルカラーが個性的で特に夏の式には人気のようです。キットも手に入りやすいので手作りする人も多いようです。
木彫りのベア


温かみのある「木彫りのベア」は、カントリー調で大人な雰囲気がありガーデンウェディングにも人気です。色が褪せることで風合いも増し、自宅のオブジェとして何処にでも長く飾ることができそうです。作り方が分かれば自作も可能かもしれません。
人気のウェイトベア


「ウェイトベア」とは、自分が誕生した時の体重と同じくまのぬいぐるみのことです。「ベア/ bear 」は、「産む・生む」「結ぶ」という意味があります。この世に誕生してからここまで成長できたことの感謝を感じるとともに、両親に「自分たちが生まれた時の感動を思い出してもらえたら」との思いでウェルカムドールとして人気です。披露宴の最後に両親に花束贈呈をする際、一緒にプレゼントする人も多いようです。
ウェルカムドールのアイディア集

いよいよウェディング当日。歓迎スタイルはそれぞれでも、祝福に駆けつけてくれるゲストへの思いはみなさん同じではないでしょうか。感謝の意を込めて、喜んでもらえるようふたりで考えた「ウェルカムドール」。
驚かせたい!おしゃれにしたい!個性的な演出をしたい!他にはないものを!など、思いを込めた十人十色の「ウェルカムドール」をご紹介いたします。作り方を真似してみたい「ウェルカムドール」はあるでしょうか。これからウェルカムスペースを演出する人、ご参考にしてみてくださいね。
バルーンドール


風船で好きなカタチを作り、コンサートやイベント、プレゼントにも活躍する「バルーンドール」。大小問わずいろいろな形がリアルに作れることで、ウェルカムドールとしても人気です。ドールだけではなく、ウェディング会場や高砂などもディスプレイする人も増えています。
トピアリードール


出産祝い、新築祝いなどの贈り物にも活躍する「トピアリードール」。トピアリーとは緑樹や植物を動物などのカタチに剪定したもので、おしゃれなインテリアとしても人気です。トピアリードールは、自然にマッチし、プリザーブドフラワーや他のドールとコラボレーションする人も多くみられます。
キャラクタードール


アニメ、映画、ディズニー、世界には多くの可愛いキャラクターが存在します。 子どもの頃から親しんでいたり、思い入れがあったり、自分の愛するキャラクターをウエディングドールにする人は 多いようです。キャラクターだけを購入し衣装は手作りなどアレンジも自由にできます。
クッションドール


動物やふたりの姿絵を「クッション」にプリントしたウェルカムドール。生地も形も自由にアレンジでき、持ち運びも便利で、後々使える優れものと言えます。
似顔絵ドール


新郎新婦を形どったそっくりのフィギュアは世界に一つだけ! 素材は、フェルト、粘土など色々で、専門店にオーダーメイドがほとんどのようです。 額縁の中に作ってウェルカムボードとして豪華に演出する人も増えています。
クレイドール


軽量な粘土で形を作り色付けした人形の新郎新婦フィギアが人気です。 洋菓子のような美しさと緻密さは匠の技と言えます。新郎新婦だけではなく、 花やどうぶつ、ふたりの環境を物語風にクレイで表現し賑やかなウェルカムスペースを演出する人も多いようです。
好きなアニマルドール


猫、さる、うさぎ、鳥、パンダ・・・好きな動物を新郎新婦に見立てたウェルカムドールです。ぬいぐるみと衣装を購入し好きなようにアレンジしたり、動物も衣装も手作りという人も多いようです。
あみぐるみ


毛糸や編み物で作った愛らしい「あみぐるみ」。動物、花、キャラクターもの、似顔絵など、作り方も簡単なので自分で作る人も多いようです。あみぐるみ教室もあるので、ウェルカムドールのためにレッスンを受ける人も増えています。
こけしドール


日本の伝統工芸品「こけし」。既製品もあるようですが、やはりオーダーしたいところではないでしょうか。和装から洋装まで好きなテイストでオーダーができます。少し時間が掛かりそうですので早めの注文が良さそうです。こちらも世界にひとつで、長く愛用できるおしゃれかわいいウェルカムドールではないでしょうか。
ユニフォームドール


新郎新婦の職業の制服や、趣味のスポーツであるユニフォームを衣装にする、ウェルカムドールも流行っています。医師、看護師、自衛隊、消防士、野球、テニス、音楽、マリンスポーツなどなど、制服に携わっているふたりにおすすめです。
フクロウドール


「福が来る」「不苦労」(くろうがない)などと言われて縁起物がよいとして親しまれておりハート型の顔盤の頭部が、まさに「フクロウ」はウェディングにはピッタリ!ウェルカムドールとしてとても人気です。鳥類ですので縁起や福を運んでくれそうですよね。
手作りのウェルカムドール


世界にひとつだけのウェルカムドールならば、やはり手作り!思い思いのウェルカムドールでお出迎えできます。手作りといってもいろいろなパターンがあります。
「ぬいぐるみ購入 + 衣装手作り」「ぬいぐるみ手作り + 衣装手作り」「ぬいぐるみ購入+衣装購入」など、自分次第でオリジナルウェルカムドールが製作できます。また、今はキットもたくさん販売されていますので、ウェルカムドール用の 2 体のぬいぐるみを購入し、作り方も材料も用意された便利なキットを使い、小物などでさらに自分好みに仕上げるというのもいいのではないでしょうか。
時間が許される人は、ドールの下絵を起こしウェルカムスペースの演出も考えながら、自分好みなおしゃれなウェルカムドールに仕上げましょう。型紙だけを購入し好きな生地で作るパターンもいいのではないでしょうか。時間はかかりますが、心のこもったウェルカムドールでゲストを驚かせましょう。
【ウェルカムドール 人気手作りキット】
・ベア洋装(クリーム
・マシェリベア(ベージュ)
・ユミホワイトベア(ブルーリボン)
・エレガントパールベア(タキシード白バラ)
・ユミペガサス(ブルーリボン)
・ラブリーぶーちゃん(ピンク)
・ウェルカムドールベア和装(梅)
※参考:結婚式演出の手作りアイテム専門店B.G.
手の込んだ手作りウェルカムドール集
ユニフォームドール 編
医療に携わるカップルの「ウェルカムドール」。忙しい時間を割いての一から全て手作りです。制服をはじめ、ヘア、アクセサリー、持ち物、可愛らしい「ウェルカムドール」が完成しています。手の指輪まで飾ってあり、気遣いがとてもおしゃれです。制服ある職業のカップルさんはやっぱり素敵ですね。


















おしゃれで可愛いベア 編
おしゃれでかわいい「くま(ベア)」の「ウェルカムドール」です。手芸店で生地を購入し型紙はインターネットから印刷し手縫のようです。オフホワイトが衣装とマッチしており、クラッシック感もあっておしゃれです。










手作りにかかる制作費用は?

「ウェルカムドール」をどこまで手作りするか、どんなぬいぐるみを選択するか、衣装やアクセサリーはどうするか、使う材料、買う店舗でも違ってきますが、オーダーメイドや既製品を購入するより時間は掛かりますが、選ぶ楽しさやオリジナル感もあり、かなり安価で出来上がりそうです。何かとお金のかかる結婚式ですので、手作りすることで少しでも節約になりますよね。なんと言っても世界にひとつです!パターンや費用をいくつかご紹介します。参考になさってみてくださいね。
【手作りに必要な基本材料】
・ぬいぐるみ・ペア
・衣装用の生地
・リボン、パール、ビーズなど小物
・縫い針・糸、ミシン
・はさみ、チャコペン
・型紙用のシート
・作り方の本
一から手作りしたい! こだわり派
裁縫が得意!好き!!そんな手仕事が好きなこだわり派のあなたは、イメージをデッサンすることから始まりそうです。こだわった分だけおしゃれでかわいいウェルカムベアが完成すること間違いなさそうです。次の友人の結婚式の際もプレゼントしてみてはどうでしょうか。
【ぬいぐるみ・ペア】2,500円 〜
【材料】2,000円〜
キットを利用 オリジナル派
店頭やインターネットで好きなものを購入。材料、作り方、アドバイスまで揃ったキットは裁断して縫って出来上がり。時間がなくても手作りしたい人におすすめです。小物を足したり変えたりしてオリジナリティが出せるのもメリットです。
【キット料金】950円 〜
大切にしているぬいぐるみで 思い出派
幼い時どこへ行くにも一緒だったぬいぐるみありませんでしたか。既に何代目かの大切なぬいぐるみをペアにして衣装を手作り。そんなメッセージを込めていることも一緒に演出。ぬいぐるみを採寸して、生地を購入して、裁断して、縫って、と少し時間が必要ですが楽しさは倍です!疑問を持ったらぬいぐるみを持ち込んで店頭の人に相談しましょう。
【衣装費用】600 円 〜
【小物費用】300 円 〜
※生地の大きさ、種類、数で変動します。
親子で楽しく 親孝行派
ボタン付けも制服の補正も全部お母さんが先生でした。久しぶりにお母さんを巻き込んで、作り方を習いながら独身最後の共同作業。お母さんに good アイデアがあるかもしれません!お古の洋服を衣装に使うのもアリです!時間も短縮できそうです。遠く離れて暮らす人は難しいかもしれませんが、きっとお母さんも喜んでもらえ、ある意味親孝行で良い思い出になるのではないでしょうか。
【ぬいぐるみ・ペア】2,500円 〜
【材料】1,000円 〜
※手持ちのぬいぐるみや人形を使えばもっと安価です。
作ってみたい 挑戦派
裁縫なんて不得意だけど・・・でも自分で作ってみたい!トライ好きの人には、ハンドメイドソーイング教室があるようです。もしかしたら、専門教室でなくても、手芸店でも教えてくれるところもあり、材料を持ち込むことで安く仕上げることもできます。親戚の人や友達などに得意とする人がいるかもしれません。SNS を使って発信してみるのもいいのではないでしょうか。
【レッスン費用】1回4,000円 〜
※生地代等は別です。
とにかく安く簡単に! 倹約家派
手作りしたいけどテーマは安く作り方が簡単!自宅や実家にあるぬいぐるみや人形を新郎新婦に見立て、手持ちの生地やアクセサリーで飾り付け。手仕事が得意な友人にお願いして作ってもらうなど、工夫を凝らせば意外と 0 円でできる可能性も!歴史と思い出が詰まったぬいぐるみで作る、宇宙にひとつのウェルカムドールです。
【費用】0 円〜
手作りウェルカムドールの作り方

ひと口に手作りと言っても作り方は色々あります。時間を優先するか、費用を優先するか、おしゃれを優先するか・・・自分にあったスタイルで手作りを楽しみましょう。そして、オンリーワンの「ウェルカムドール」を!
手作りキットを使う
手芸店でもネット通販でも「ウェルカムドール」のキットは、種類も豊富でたくさん販売されています。できることなら実店舗に出かけ、どんなものがあるのか、欲しいキットを確認する方が間違いありません。しっかり吟味してお気に入りの「ウェルカムドール」を作りましょう。実店舗であれば、いざ分からないことを直接相談できるし安心できます。
100均素材で楽しくDIY
今や 100 円均一のお店では、こんなものまで!?という品揃えですよね。ぬいぐるみ、アクセサリー、生地、糸などの手芸用品、たまに 100 円以上の商品もありますが、「ウェルカムドール」に必要なある程度のアイテムが揃うのではないしょう。楽しくなってつい買いすぎてしまう傾向もありますので、まずは必要な商品をリストアップすることから始めましょう。
持っているドールを使う
思い出のぬいぐるみや人形を持っていれば、それを使って「ウェルカムドール」を作ってみませんか。衣装に必要アイテムを購入し、昔を思い出しながら作るのもいいですよね。ペアで必要ですので、例えば新郎である彼にも思い出のぬいぐるみはないかを聞いてみましょう。持っていてくれたらラッキーです。
さいごに

ウェルカムスペースを彩るひとつ「ウェルカムドール」。ここ最近演出として使用する人が増えています。オーダーから手作り、プレゼントまで様々です。残るウエディングとして思いの込もった「ウェルカムドール」で演出してみませんか。